出演:村上 虹郎, 吉永 淳, 杉本 哲太
監督: 河瀬 直美
「殯の森」の河瀬直美監督が、太古から神と人間が共存してきた地・奄美大島の壮大な自然を背景に、16歳の少年少女の恋と成長を通して人間の愛や無常を描いたヒューマンドラマ。奄美大島で暮らす界人は、八月踊りの満月の晩、海に男性の遺体が浮かんでいるのを発見し、そんな界人を同級生の杏子が見ていた。杏子の母イサは島民たちからユタ神様として慕われているが、医師からは余命宣告を受けていた。神様と言われながらも死から逃れられない母の存在に矛盾を感じた杏子は、行き場のない感情を界人にぶつけてしまう。一方、界人は恋人のいる母・岬の女としての一面に複雑な思いを抱えており、その思いを胸に幼い頃に別れた東京で暮らす父のもとを訪れる。そして界人が東京から戻ると、母が失踪していた。歌手のUAと俳優・村上淳の息子である村上虹郎がオーディションを経て界人役に抜てきされ、俳優デビュー。杏子役は「リアル鬼ごっこ2」の吉永淳。虹郎の父・村上淳も出演している。