貧困にあえぎ、卑怯で狡猾で自堕落な男たちに苦しめられ、転落の宿命をたどる薄幸の女の一生を、『禁じられた遊び』の名匠、ルネ・クレマン監督が冷徹なリアリズムで描くフランス文芸映画の名作である。そのあまりにも救いのない暗さが胸をしめつける。
19世紀フランスの自然主義文学を代表する小説家、エミール・ゾラの原作。
初公開(1956年10月)当時、日本のマスコミは言い知れぬ感動に包まれ、こぞって大絶賛した。
【作品情報】
原作:エミール・ゾラ
監督:ルネ・クレマン
脚本:ジャン・オーランシュ/ピエール・ボスト 撮影:ロベール・ジュイヤール音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:マリア・シェル/フランソワ・ペリエ/シュジ・ドレール/アルマン・メストラル/マチルド・カサドジュ
【スペック】
製作国:フランス、117分、モノクロ、日本語字幕、フランス語音声、1956年
賞:ヴェネチア国際映画祭女優賞、国際映画評論家連盟賞