西暦2022年、多くの反逆を起こしたネクサス6型レプリカントは4年の寿命年限を迎え死滅した。それに代わってタイレル社は寿命年限のないネクサス8型の製造を開始した。一方、社会では人間至上主義運動が過熱し、登録データ上でレプリカントとみなされた者たちが相次いで襲われ、虐殺される事件が多発する。
戦闘用レプリカントのイギーと慰安用レプリカントのトリクシーは、登録データを消し去るためテロ活動を決行する。トリクシーを慕う人間の協力者レンが偽の暗号コードで核弾頭ミサイルを発射させ、高高度で爆発させる。その電磁パルスが電子機器を破壊し、ロサンゼルスの高層ビル群は停電の闇に覆われる。イギーとトリクシーはトレーラーを乗っ取り、バックアップシステムを破壊するためデータセンターを襲撃する。
このブラックアウト(大停電)事件の後、レプリカントの製造は禁止され、タイレル社は倒産。ウォレス社による新型レプリカント開発まで10年の空白が生まれた。