出演: 谷ナオミ, 渡辺とく子, 宮井えりな
自堕落てボロアパートに住む男、木崎(鶴岡修)は、友人の堀口(中丸信)に連れられて出向いた高級クラブで、彼の憧れの存在である弦月流二代目家元、島原夢路(谷ナオミ)の妹由利子(宮井えりな)を紹介される。由利子は、清楚な姉にも増した美人であった。木崎は、夢路への妄執を募らせ、由利子を言葉巧みに騙して、嫌がる由利子を自室にひきずり込み、手足を縛って犯すのだった。木崎はポラロイドカメラで、由利子の屈辱的な写真を撮りまくり、激しく抵抗する由利子を、二度三度と狂ったように犯して己の底なしの欲望を満たした。弦月流生花展が執り行われる中、木崎は面識もない夢路の前に現れる。夢路はその視線に不気味なものを感じ取る。ある日、島原家に由利子の淫らな写真が送られて来る。愕然とする夢路のもとへ木崎から脅迫電話が入る。弦月流のスキャンダルとして写真をばらまかれたくなければ、三百万円をよこせ。警察に連絡するべきか弦月流の面目を保つべきか悩む夢路。そこで弟子の柴田和江(渡辺とく子)が木崎に会って話をつけることになったのだが、実は和江は木崎とは関係があり、以前からのSM仲間であった。木崎に会った和江は、由利子の一件を怒り、木崎を責めはするものの、逆に木崎に締め上げられ自分も嗜虐の悦楽に身を投じるのだった。そして和江は金を用意した夢路と木崎の元に出向く。木崎は大金を手に入れ、写真を返した。夢路は写真を見るうちに羞恥に手は震え、あられもない男女の絡み合いに息がはずんでしまう。木崎の眼は、それを見逃さなかった。夢路は進められた紅茶を飲みほすと気を失う。和江が紅茶に薬を入れていたのだ。夢路は悪魔木崎の魔の手に陥った。夢路の羞恥と被虐にまみれた調教が始まった・・・。
SMの女王谷ナオミが残した羞恥と被虐の極致。団鬼六の傑作SM小説の映画化。