番組内容
UFOの話はたいていアメリカ南部の砂漠地帯を連想しがちだが、まったくそんなことはない。未確認の飛行体があり得ない動きをしたり、空中に不可思議な光を放ったり、墜落したりといった多数の不可解な事件が、ヨーロッパ上空でも起こっている。UFOの正体とは何なのだろう?宇宙からの訪問者なのか、何かを見間違えたのか、科学で説明できる自然現象なのか?ヨーロッパ各地のUFO目撃事件を検証していく。
■字幕
■60分x6話
「スコットランドの宇宙人」
1979年スコットランドの森林警備員が森でUFOと遭遇。気がつくとズボンは破れ、負傷していた。これは英国で初めて警察が犯罪として捜査したUFO事件である。80年代初めノルウェーのヘスダーレン渓谷で多数の謎の光が目撃される。科学者ストランドは謎の光を撮影し興味深い発見をする。1977年ポルトガル人操縦士が高度600メートルで未知の物体と遭遇。それが雲の中に消えた直後、機体は制御不能となり急降下する。
「ムッソリーニと宇宙人」
1980年12月26日、奇妙な光を目撃した空軍職員が調査のためレンデルシャムの森へと入る。その2日後、副司令官が現場を訪れると再び光が現れる。イタリアのUFO研究家の元に1936年のベニスUFO目撃事件の極秘ファイルが届く。資料によると、ムッソリーニはUFOを欧州他国の最新技術と考え、事件の隠蔽を図ったという。1952年9月15日、20歳の若者がある夜帰宅すると、森の上空に明るく輝く光を目撃する。
「ポルトガルの宇宙人」
1994年1月28日、機長と副操縦士、客室乗務員の3人が飛行中、パリの外れに浮かぶ巨大な茶色の物体を発見する。デンマークでは、約25年を隔て2つの似通ったUFO遭遇事件が明らかになる。どちらも車の運転中に電気系統の不具合が発生し、極めて明るい光が頭上に現れた後エンジンが停止したという。1959年ポルトガル地方都市上空でUFOが目撃される。ある学校の校長は望遠鏡でクラゲのように波打つ何かを確認した。
「冷戦時代の宇宙人」
1990年9月10日、ポルトガルの田舎町にUFOが出現した。銀色に輝く機体に脚のようなものが付いたその物体は、地上50メートルの低空を飛び続け人々をパニックに陥らせた。1952年9月に行われたNATOの軍事演習中には、西ヨーロッパ各地でUFOの目撃談が多数報告された。冷戦のさなか、軍関係者はソ連の侵攻かと緊張を高めた。そして2001年、突如停電に見舞われたルーマニアの小さな村は、空から放たれる光のカーテンに包まれた。
「イタリアの宇宙人」
1982年、ポルトガル空軍の操縦士が高度1500メートルで30分にわたりUFOとの追跡劇を繰り広げる。それはポルトガル軍史上、最大のUFO調査へと発展する。1946年スウェーデン上空で1000機にも及ぶ謎の物体が目撃される。湖に墜落したという目撃証言や政府の徹底した調査にもかかわらず、残骸は一切見つからなかった。イタリアの田舎町で奇妙な光の現象とも言える多数のUFO目撃事件を、記者が明らかにする。
「宇宙人と消えた操縦士」
1970年、不審機の迎撃に向かった戦闘機が北海でこつ然と消えた。後日、海に沈んだ戦闘機が発見されたが閉ざされた機内に操縦士の姿はなかった。2004年、シチリアの漁村では、海から飛び出す謎の光や、空を飛ぶUFOが目撃された。続いて原因不明の連続火災が発生し、UFOとの関連性が疑われる。1952年のドイツでは、飛行訓練中に操縦士がUFOに遭遇。仲間は幻だと言い彼を”円盤サム”とからかうが、レーダーはUFOを捉えていた。