■放送スケジュール
プロローグ・・・5月22日(土)
第1部.5月23日(日)
第2部.5月29日(土)
第3部.5月30日(日)
エピローグ.6月5日(土)
2009年に制作されて大きな反響を呼び起こした『北極の涙』に続き、MBCが2010年に送るのが『アマゾンの涙』。
総製作費15億ウォンを投じ、『宮廷女官 チャングムの誓い』『イ・サン』の撮影スタッフらが参加。ナレーションは『善徳女王』でビダム役を演じたカン・ナムギルが担当。
消えゆく”アマゾン”の自然と、文明に翻弄される先住民族の生き様にスポットを絞り、アマゾンの”いま”を克明に映し出す。
1部「最後の原始の大地」
-“悪魔の楽園”アマゾン。その偉大な生物の戦場で生きる、生命の原始の物語。
2部「消えゆく楽園」
-“破戒の10年”。壊れていく自然の生態系と、インディオ社会に関する衝撃の報告。
3部「燃えるアマゾン」
-開発の美名の下に、毎年慶畿道ほどの広さの熱帯雨林が消滅している。アマゾンの未来は?
■番組紹介
気候変化の最前線、アマゾンの不安な現実
MBCは2008年に地球温暖化による環境変化と、北極の生態系の危機を警告した『北極の涙』を企画した。その次に視線の向かった先は”アマゾン”。
アマゾン川流域は700万km?に及ぶ地球最大の熱帯雨林であり、資源の宝庫でもあるだけでなく、地球全体の酸素の20%を供給する、地球の肺でもある。しかし、地球に残る最後の原始=”緑の地獄”アマゾンは人間の手による破壊が進み、いまや供給する酸素より排出される炭素のほうが多くなってしまった。このままだと50年後にはアマゾンの密林の80%が失われるかも知れない。我々は手遅れになる前に記録を残そうと決めた。
いま我々は死に直面している、あなた方のせいで
撮影中に出会ったアマゾンのヤノマミ族の悲痛な叫びだ。21世紀初頭には2万人を超えていた人口が、12,000人ほどに減ってしまった。これは、1960年から始まった無謀な採掘と森林破壊で、すみか住処を失った先住民たちと開発業者たちとの流血抗争による結果だ。
燃える熱帯雨林、熱くなる地球
7月から9月まで、ブラジルは”燃える季節”だ。乾季のこの時期になると、アマゾン全域は乳白色の煙に包まれる。毎年繰り返されるこの現象は、農業用地と牧草地を確保するための大規模な野焼きと、自然発火によって起きる。ブラジルの牛肉と大豆の生産量は世界第2位で、輸出量は1位なのだ。このためアマゾンは年間30億トンの二酸化炭素を排出する、”炭素工場”へと姿を変えている。撮影中にヘリコプターから見下ろしたアマゾンの惨状は想像以上だった。我々はこれ以上傍観していられなかった。『アマゾンの涙』は、このようにして始まった。
総制作費15億ウォンの超大作!!
金融危機の余波による、制作費カットにも屈せずに作られたのが『アマゾンの涙』だ。
総制作費15億ウォンと、9ヶ月に及ぶ事前調査、250日間の制作期間を経て完成した大作。HDカメラと360度回転可能な航空撮影装備の”シネフレックス”で撮った、アマゾンの色彩と美しさを、鮮明にお見せできるはずだ。ピラニアが群がるアマゾン川での約30日間の水中撮影も見逃せない。
韓国初
今まで、アマゾンの撮影は許可の問題や、制作段階で掛かる巨額な経費のため、不法に行われたり、局地的な撮影に限定されていた。しかし、『アマゾンの涙』はブラジル国立映像委員会(AN-CNE)と、インディオ保護局(FUNAI)の正式な許可を受けた。シングー、ジャバリ、パラー、ロマイマなどアマゾン全域20数ヶ所を回り、失われていくジャングルで、”環境難民”となりつつある7部族のインディオに出会った。文明と断絶したまま、太古の原始生活を送るゾエ族の映像は、韓国では初公開。また2ヶ月にわたってカメラに収められた原始の生物の生態も初めて紹介される。
最高の制作陣、最上の品質
MBCスペシャルチーム制作の『アマゾンの涙』は、『宮廷女官チャングムの誓い』、『イ・サン-正祖大王-』のソン・イニョク撮影監督と、ドキュメンタリー『氷河』と『コーヒープリンス1号店』のキム・マンテ撮影監督が合流し、音楽は映画『オールド・ボーイ』と『北極の涙』のシム・ヒョンジョン音楽監督が、ナレーションはドラマ『善徳女王』のキム・ナムギルが担当するなど、最高のスタッフが一堂に会した。
多様なジャンルが混在して、ドラマを見るような感動
人と動物、環境、歴史などのドキュメンタリーの多様なジャンルが複合して、面白さを増している。また、少数民族をメインに据えて物語を展開する手法は、ドラマのような楽しさと感動を与えた。ゾエ族の狩の名人で、3人の妻を持つモニン、マルボ族のリリアニなどが、それぞれの部族の暮らしと、文明による被害を代弁する主人公役を務めた。