1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた女子バレーボール日本代表チームを追ったドキュメンタリー。1964年10月、戦後復興の象徴として開催された東京オリンピック。メダルラッシュに日本国民が熱狂する中、圧倒的な実力を見せたのが女子バレーボール代表だった。インパール作戦に従軍し、奇跡の生還を果たした大松博文監督率いる代表チームのメンバーは、その大半が紡績工場で働く工員で、連日深夜まで徹底的な特訓を受ける生活を送った。その結果、彼女たちは世界から「東洋の魔女」として恐れられる存在となった。市川崑監督の記録映画「東京オリンピック」をはじめとする当時の映像、80代に差しかかった彼女たちの肉声などを交えながら、なぜ日本は彼女たちに熱狂したのかを解き明かしていく。監督はテニス選手ジョン・マッケンローを追った「完璧さの帝国」など、アスリートたちに焦点を当てた映像作品を手がけてきたジュリアン・ファロ。