インターネットのサービスを利用するたびに出てくる「同意する」ボタンをクリックするとどうなるのか?ネット上の無料サービスを利用する際、利用条件に同意したとたん、名前、住所、年齢、購入した商品、クレジットカード情報など、様々な「個人情報」が利用されることになる。多くの人は気付いていないが、無料なのはその代償だと警告する人もいる。
個人情報を収集し・分析して広告に役立てる企業。フェイスブックは、誰にでも無料で自由なコミュニケーションの場を提供する代わりに、利用者の個人情報を企業に売って大きな利益を得ているという。グーグルも閲覧履歴や検索キーワードから個人のプロファイリングを行っている。情報が、政府や警察に渡っている可能性も否定できない。9.11後、アメリカ政府はテロ対策を名目にツイッターなどのソーシャルネットワークを監視していることが知られている。
インターネットが仕事にも生活にも欠かせないものとなった今、ネット上の個人情報は蓄積される一方で、「プライバシー」は存在しなくなってきているのではないか。個人情報がどのように使われているのかを様々な実例から検証し、ネット社会の知られざるリスクを検証する。