過去の記憶を消され、感情を失った少女、夕叢霧香。殺された両親の復讐を目的に、裏社会に生きる一匹狼の女仕事人、ミレイユ・ブーケ。天才的な殺しの技術を持った霧香と、殺し屋ミレイユが出会うところから物語は始まる。お互いの目的のために、2人は「ノワール」という名の殺し屋コンビを結成する。
フランス語で「黒」を意味する「ノワール」。タイトルが示すイメージを崩すことなく、セリフ少なくダークな雰囲気で物語は展開していく。光の明暗を意識した色調、ハイセンスなBGMがそれを効果的に盛り上げ、「映像と音で酔わせたい」とする真下耕一監督の意向が実現されている。