◎内容◎
かつて一世を風靡した大女優、 藤原千代子。
30年前忽然と銀幕から姿を消し、人里離れた山荘でひっそりと暮らしていた彼女の元に、時を越えて古びた小さな鍵が届けられた。
あたかもその鍵が記憶の扉を開いたかのように、千代子が語り始めたその物語は、彼女が生きてきた70数年という現実の流れから溢れだし、“映画”という幻想の海流を通って、
遙か戦国の昔から、見果てぬ未来の彼方まで広がって行く。
閉ざされた想い出に隠された千代子の秘密とは? 鍵が開いた空白の時は何を意味するのか? 錯綜した記憶の彼方にこそ千代子の真実が浮かび上がる。
◎キャスト◎
藤原千代子(70代):荘司美代子/藤原千代子(20~40代):小山茉美/藤原千代子(10~20代):折笠富美子/立花源也:飯塚昭三/島尾詠子:津田匠子/大滝:鈴置洋孝
千代子の母:京田尚子/銀映専務:徳丸 完/美濃:片岡富枝/番頭:石森達幸 /ゲンヤ:佐藤政道/井田恭二:小野坂昌也/鍵の君:山寺宏一/傷の男:津嘉山正種 他