時は戦国、群雄割拠の時代――。
天下統一を狙うべく、全国各地で兵(つわもの)たちが鬨の声を上げる。
ある者は己の野心のため、ある者は気高き理想のため、各々に譲れぬ信念を胸に抱き、戦乱の世を駆
け抜ける。そして、武将たちの激しい争いにより、
日の本の勢力図はめまぐるしく塗り替えられていく。その中でも「天下布武」をかかげ、他国への侵
攻を推し進める尾張の第六天魔王・織田信長は天下に最も近い男として日の本を手中に収めんとして
いた。圧倒的な武力、そして恐怖による圧政。信長による戦火は多くの戦禍を生み出していく..。
しかし、そんな暗雲が立ち込めようとする日の本の空に、竜のごとき雷鳴が轟渡る――!!北の大地か
ら、奥州最強の軍団を率いて南下する存在。その者は蒼き衣に身を包み、鋭き隻眼の男、奥州筆頭・
伊達政宗!己の野望を叶えるため、天下統一を目指す兵(つわもの)がまた1人動き出した。
「奥州筆頭・伊達政宗! 推して参るッ!」政宗が第一に目指した場所は、
甲斐の虎・武田信玄と軍神・上杉謙信が雌雄を決するべく陣を張る「川中島」。信玄と謙信の首を獲るべく戦場に乱入する政宗だったが、その場に待ち受けていたのは政宗の宿命のライバルとなる男・真田幸村との邂逅であった..。
激しくぶつかりあう政宗と幸村、その戦いの行方とは?そして、混迷極める乱世を制するのは、一体
誰なのか――!?