プ レイステーションのRPGゲームとして発売された人気作『ファイナルファンタジーVII』の続編をゲームではなく、3DCGのオリジナル・ビデオ・アニ メーションとして製作。ゲームの世界から2年後、都市ミッドガルは廃墟と化し、人々は再建への道を歩んでいたが、星痕症候群という治療法もない謎の病気が 蔓延。そして、かつての戦いで心傷つき、孤児とともに静かに暮らしていたクラウドの住む町に、カタージュという凶暴な男たちの魔手が迫り、ついにクラウド は戦う決意を固める.。ゲーム・ユーザーをターゲットにした作品ではあるが、さすがに容量の多いゲームの続編を100分前後のドラマとして描くにはちと無 理があり、各サブ・キャラが活かされていないなどの不満も残る。ゲームをプレイしてない者には世界観がわかりづらいところもあり、その意味ではどっちつか ずの作品。ただ、CGのクオリティはかなりのもので、単純にSFファンタジー映画と割り切ればそこそこに楽しめる出来とはいえる。できればこの続編、今か らでもゲームにしたほうがよいのでは?(増當竜也)