1986年から90年にかけて劇場用作品及びOVAとして発表され、現在に至るもコアなファン層を持ち続ける、80年代アニメの集大成的作品。シリーズ全作を完全収録している。西島克彦が第1作監督、作画監督とキャラクターデザイン、第2作以降の監督をもりやまゆうじがつとめており、それだけでも作品の傾向がわかる人はわかるだろう。
怪力の持ち主・摩神英子(A子)、彼女を慕う寿詩子(C子)、英子にライバル心を燃やす大徳寺美子(B子)が繰り広げる、あらすじだけならどこにでもある学園ドラマが、背景に壮大なSF設定を有して展開。美少女、メカアクション、各種作品のパロディなどなど、当時のアニメ文化を既知のものとする暗黙の了解の上で創り上げられた、ある意味その手の作品の極北に位置する傑作。(田中 元)