出演: ジョーン・キューザック/キム・キャトラル
ハーバード大学奨学金入学を狙う物理学オタクの秀才ケーシー(ミシェル・トラクテンバーグ)は、フィギュアスケートと物理学的観点からとらえたレポートを執筆すべく、(キム・キャトラル)の下でフィギュアを習い始め、いつしかその魅力に取り付かれていく。しかし、カタブツの母(ジョーン・キューザック)はそんな娘の心境の変化に反発し.。
ディズニー映画ならではの夢物語を気持ちよく見せてくれるスポーツ映画の佳作。ヒロインをめぐる周囲の友情や恋、そして確執などもほどよい塩梅で前向きに進んでいくのがリアリティを越えて心地よく、何よりもフィギュア・シーンそのものが魅力的に撮れているのがいい。M・トラステンバーグは本作のためにフィギュアを猛特訓したというが、やはりあちらの若手女優は芯が太い。K・キャトラルとJ・キューザック、2大名女優の共演も作品の厚みに大いに貢献している。劇場未公開作なのが、実にもったいない限りだ。(増當竜也)