大阪発のロックバンド・yonigeの新曲「strattera」が完成。本作は、過密化する日常と希薄になる自己感覚のなかで揺れ動く内面を、yonigeらしい冷静な視線とリアルな言葉選びで描いた一曲となっている。現代社会における集中力の断絶や思考の渦、感情の混濁といったテーマを象徴的に示している。冒頭から切れ味鋭く配置されたフレーズ群や、断片的かつリズミカルなリリックは、頭の中でうまく言語化できない感情のうねりを表現。”簡単に離れてゆく 本当に昨日の自分?”という一節が示すように、目まぐるしく流れる日々のなかで失われていく自己像や、満たされない心の空白を静かに掘り下げていく。重くなりすぎず、かといって軽視もしない。yonigeの真骨頂とも言える「等身大の感情の切り取り方」が光る今作は、多くのリスナーにとって、自分自身と向き合う小さなきっかけとなるだろう。
収録内容
1-01. strattera