#108 小曽根真
ジャズピアニスト・小曽根真さんは、1983年にアメリカの名門バークリー音楽大学のジャズ作・編曲科を首席で卒業。その後すぐ、アメリカのレコード会社と日本人初となる専属契約を結び、世界デビューを果たしました。
今夜は、40年に渡り世界中で熱い支持を得ている小曽根真さんの軌跡を、その素晴らしい演奏と共にたどります。
最初に披露するのは、バークリー時代の思い出の楽曲「Spring is Here」。
この曲には小曽根さんの音楽人生に「”春”が来た」という貴重なエピソードが.
一緒に演奏するのは、世界デビュー40周年を迎えた去年に結成したユニット「Trinfinity」のメンバーである、小川晋平さん(Bass)と、きたいくにとさん(Drums)。
2曲目には、この次世代を担う若き才能たちと作成したオリジナルアルバムより「Momentary Moment」をお届けします。
先月のメインゲストだった、94歳の世界的ジャズクラリネット奏者・北村英治さんが再び登場。
小曽根真さんの父・小曽根実さんは音楽番組での演奏をはじめ、司会、ラジオパーソナリティーなど、多彩に活躍されていたジャズピアニストで、実は北村さんと大の仲良し。真さんも小さい頃から親しい関係でした。そんな親交の深い2人が名曲「Moonglow」をセッション、息のあったスイングに心が踊ります。
最後にお届けする楽曲は、学生時代に作曲した「Prelude (For Elenor)」。
Elenorは、当時ボストンで過ごしていたホストファミリーのお母さんの名前です。
素敵なエピソードが詰まったこの楽曲には、室屋光一郎さんが率いる総勢23名のストリングスが参加し、情感豊かな旋律が奏でられます。心に深く響く感動的なセッションをお楽しみください。